看護師の疲労対策

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看護師の仕事はきつい、大変だ、という世間一般のイメージがあります。確かに交代制勤務の看護師の場合、週に2~3回夜勤があったり、日勤の際も時間外の勤務があったりして、ゆっくり休めないことが多いのです。ある調査によると、看護師の4人に3人は慢性疲労を抱えたままの状態で働いていると言われており、ほとんどの看護師が日頃から、全身がだるい、腰痛がある、なんとなく憂鬱だ、イライラするなどの自覚症状を感じているようです。こんな状態が続いているうち、看護師の仕事を辞めたいと考え始め、実際に辞める人も出てくるのです。その結果、現場の看護師が不足し、勤務している看護師の負担が大きくなるという悪循環に陥るのです。

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私の仕事

私は手術室に勤務する看護師です。一般の病棟勤務の看護師と違って、交代制勤務はありませんので、勤務時間については楽な面もありますが、勤務内容は神経を使う仕事が多く、時間のかかる手術の場合は心身ともに疲労します。手術室勤務の看護師は日頃患者さんと会うことはほとんどなく、仕事の中心は手術時の「器械出し」と「外回り」となります。
「器械出し」は、手術の時に執刀医にメスなどの器具を出す仕事です。テレビドラマなどで、執刀医が「メス」と言ったら、メスを出す場面が放映されることがありますが、実際の手術の現場では、医師の先回りをして、必要な器具を準備して、次から次へ器械出しをしなければいけないので、迅速性と確実性が求められます。間違いがないようにと、手術時の緊張感は半端ではありません。しかも、手術室の看護師は診療科は関係なく、すべての手術で仕事をしますので、診療科ごとに違う器械、器具を覚えなければいけません。単純な「ハサミ」一つとっても、クーパーやメッツェンなど複数ありますので、すべて覚えて、手術の流れで必要な器具を用意していくのは並大抵のことではありません。
「外回り」は、麻酔医の補助をしながら、看護記録をつけていく仕事ですが、実際の仕事はそれだけではありません。手術中の患者の様子を確認するのもの仕事の一つです。たとえば、部分麻酔の患者が痛みを感じたり、不調を感じたりしていないかを注意深く観察し、患者に声かけをしたりします。手術後の器具やガーゼの数を確認をするのも手術室看護師の仕事です。万が一、数が足りない場合は医療事故に繋がる危険があるのです。そういった意味で、手術室看護師も病棟看護師と違う意味で疲労が蓄積しています。

このサイトの目的

休養を十分に取れないという身体の慢性疲労や神経を使いすぎる、緊張度合いが高すぎるなどの精神的な慢性疲労が常に看護師にはあるのです。私はそういった慢性疲労が仕事に影響を与えないように、慢性疲労回復に気を遣っています。その疲労対策について、このサイトでご紹介していきます。ぜひ役立ててくださいね!

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サイトについて

サイトについて私は手術室勤務の看護師です。病棟勤務の看護師とは別な意味で緊張感もあれば、残業もあって、疲れのたまる仕事をしています。でも、世間では手術室勤務の看護師は一般的ではないので、イメージしづらいかもしれません。本当は手術室看護師を目指してくれる人材を発掘するようなサイトを作りたかったのですが、それ以前に看護師全体が抱える人材不足やその結果としての慢性疲労の問題があるので、このサイトではそちらに焦点を絞っています。