他職種と比較する看護師の疲労度

看護師の疲労度

看護師の4人に3人が慢性的に疲労を感じています。これは異常な数値と言えるでしょう。他の職種の場合は、どのくらいの人が仕事で疲労を感じているのでしょうか?詳しく見ていきましょう。

看護師の疲労度

看護師と他の職種の疲労度合いの違い

看護師の仕事は大変、過酷と言われていますし、実際に多忙なのは実感しているので間違いはありません。しかし、時々すべての看護師が同じ思いをしているのだろうか、他の職種と比べてどのくらい大変なのだろうかと疑問に感じることもあります。看護師の大変さ、疲労度の比較は、病院によって多少の違いはあるかもしれませんが、「看護職員の労働実態調査」にて、4人に3人が慢性疲労を感じているという調査がありますので、他の職種についてのデータを調べてみました。ある機関の調査によりますと、7年前と多少古いデータですが、疲労を感じている人の割合は、介護職では4割弱、医療技術職では3割、事務職では3割弱、技術労務職でも3割弱となっており、いずれも看護師を下回っています。

疲労感の質

また、他の医療従事者(薬剤師、理学療法士)と比較した別な調査でも、看護師の方が疲労度が高いという結果が出ています。特にこの調査では、身体面、精神面、認知面、対人面という4つの側面から疲労度を調査しており、このいずれもが他の医療従事者よりも看護師の方が高く、当然ながらこの4つの側面を合わせた疲労度も看護師が一番高いという結果が出ています。併せて、仕事中に強い緊張感を感じることがあるか?その緊張感の度合いはどのようなものかという問いに対しても、看護師が仕事中にときどき強い緊張感を感じることがあり、その度合いも非常に強いと答えた人の割合が他の医療従事者よりも多いと言う結果も出ています。仕事の多忙さと同時に仕事中に感じる緊張感が看護師の疲労度合いを助長しているとも読み取れます。

性格による疲労感の違い

また、個人の性格という角度から疲労感について考えたとき、問題解決型の性格の看護師よりも情動処理型の性格の看護師の方が疲労を蓄積しやすいという結果も出ています。ちなみに問題解決型の性格とは、目の前の問題に対して、自分の努力あるいは周囲の協力を得て解決したり、対策を立てるような行動を取れる性格のことで、情動処理型は、直面する問題に対し、解決や対応のしようがなくどうにもならない場合にその感情を周りの人に聞いてもらうことによって気持ちの整理をつける性格のことです。
情動処理型の性格の看護師は、自分の状況を話す相手がいない場合、我慢する傾向にあり、それが疲労の度合いを高める結果になっていると言えます。いずれにせよ、疲労を蓄積させることは良いことではありません。相応の対策が、個人としても組織としても必要であることは間違いありません。

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サイトについて私は手術室勤務の看護師です。病棟勤務の看護師とは別な意味で緊張感もあれば、残業もあって、疲れのたまる仕事をしています。でも、世間では手術室勤務の看護師は一般的ではないので、イメージしづらいかもしれません。本当は手術室看護師を目指してくれる人材を発掘するようなサイトを作りたかったのですが、それ以前に看護師全体が抱える人材不足やその結果としての慢性疲労の問題があるので、このサイトではそちらに焦点を絞っています。

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