看護師で慢性的疲労を感じている人の割合は、他業種と比べても異常に多いことがわかっています。それでも、看護師不足の現場では、環境の改善が難しい状況なのも事実です。この結果、妊娠している看護師も通常通りの業務をまかされることが多く、母胎が切迫流産や切迫早産の危険にさらされているのが現状です。本人が夜勤免除や業務軽減を言いづらい状況ならば、病院側として、患者の命を助けるだけではなく、看護師の中の新たな命を救う勤務体制を積極的に整備していく必要があります。
2014年に公表された「看護職員の労働実態調査」によると看護師の4人に3人が慢性的な疲労を抱えていることがわかりました。この調査によると仕事の量は前年より増えたと回答した人が全体の6割で、健康状態にも問題を抱えているという自覚症状のある人が大量にいることが見て取れます。そして看護師の仕事を辞めたいと考える人が全体の7割強もいるという恐るべき実態が明らかになっています。現状でも不足している看護師がこれ以上減ることは、日本の医療そのものの根幹を揺るがしかねない大問題です。この記事をチェック
看護師で慢性的に疲労を抱えている人は75%にも達しています。他の業種と単純比較はできませんが、業種別で疲労を感じている人の割合は、介護職で4割弱、医療技術者で3割、事務職と技術労務職で3割弱となっていますので、看護師の疲労を感じてる人の割合は異常に多いと言えます。さらに看護師の場合は、疲労に加えて、勤務中に強い緊張感を感じる人も多く、心身ともにダメージを受けていることがわかります。こういった状態が続くことは本人にとっても病院にとっても決して良いことではないので、対策が必要です。この記事をチェック
看護師不足の影響は、妊娠中の看護師にも負担になっています。交代勤務に余裕がないため、妊娠中の看護師も勤務を続けている限り、通常と同じように夜勤や日常業務をまかされることが多く、休憩を取りたくてもなかなか思うように休めないため、身体に負担がかかり、切迫流産や流産の危険にさらされる状況になっています。本来ならば母性保護の観点から夜勤免除、業務軽減が必要な状況ですが、本人も言い出しづらく、病院側も対応しないため、このような妊婦にとってリスクの高い状況が起きているのです。この記事をチェック
妊娠中でも勤務を続ける看護師は切迫流産や切迫早産の危険にさらされている状態です。いわば他人の命を救うために自分の中の新しい命を失うという矛盾の中で仕事をしている状況なのです。病院の現場では、人繰りに余裕がないため、妊娠中でも勤務をしている限り、他の看護師と同じ扱いというのが、暗黙の了解のようになっていて、それで流産のリスクが高まってもしょうがないという異常な環境になっています。母性保護の観点からけっして看過すべきことではありません。病院自らが環境を変える必要があります。この記事をチェック
どんな仕事でもストレスは貯まるものですが、看護師の場合は人の命が係わっているだけにその度合いは他の職業よりも高いかもしれません。でもストレスを貯めたまま仕事を続けることは百害あって一利なしです。ここでは私が知っている一般的なストレスの発散法をご紹介いたします。
看護師仲間でも「疲れた」「休みたい」というのが口癖だったりしますが、実に4人に3人は慢性疲労だという調査結果を見つけました。ほとんどの看護師が疲労感を抱えたまま仕事を続け、その先には「辞めたい」という気持ちを押し込んでいるのだと、改めて気づかされました。
看護師の給料が高いというのは一般的によく言われることですが、仕事の実情と見比べると決して高いと言えないのも事実です。その看護師の給与と手当の実態、構造について説明して、本当に看護師の給与は高いのか?それとも仕事に見合わず安いものなのかを検証していきます。
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私は手術室勤務の看護師です。病棟勤務の看護師とは別な意味で緊張感もあれば、残業もあって、疲れのたまる仕事をしています。でも、世間では手術室勤務の看護師は一般的ではないので、イメージしづらいかもしれません。本当は手術室看護師を目指してくれる人材を発掘するようなサイトを作りたかったのですが、それ以前に看護師全体が抱える人材不足やその結果としての慢性疲労の問題があるので、このサイトではそちらに焦点を絞っています。
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